ニッチってなに???
こんにちは。運営者のあおいろです。
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副業でブロガーやってます。ブログ界ではよく「 ニッチをねらえ 」、と言われるんですが、
そもそもニッチってなに???
という素朴な疑問を解決するために、ニッチを語源から調べてみました。
分野ごとでつかわれる意味のちがいをまとめていますので、
- 同じブロガーさんでニッチについて深堀りしたい方
- ただニッチについて知りたい方
一緒にニッチに詳しくなりましょう!
ニッチとは?分野ごとのつかい方

ニッチ:語源編
ニッチとは英語の「 niche 」をカタカナにしたもので、元々は " 巣 " という意味のラテン語、「 nidus ( ニードゥス / ニードス ) 」が語源です。
巣といっても、鳥の巣ではなく、昆虫やクモなどの巣 ( 産卵場所 ) をさしています。
※筆者は昆虫が苦手のため参考画像は差し控えます。。( ;∀;)。ご自身でググってくださいませ。
この単語 ( nidus / ニードゥス、ニードス ) がフランス語に変化して「 niche ( ニッチ ) 」となりました 。
※ウィキペディアによるとフランス語読みは「ニーシュ」です。
フランス語では、 " 巣 "ではなく西洋建築で銅像をおくために作られた壁面のくぼみを指す言葉 ( 壁龕 / へきがん ) としてつかわれるようになります。
こちらは画像ありです。
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【ニッチ= ( 壁龕 / へきがん )】:西洋建築における銅像を置くためのくぼみ

出典元:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
昆虫たちがくぼみに卵をうみつけていたため、nidus ( ニードゥス...昆虫の産卵場所 )を語源に、銅像を置くためのくぼみをニッチとよぶようになった。
↑
注:さいごのこれは筆者の解釈です。(・∀・)
あたらずも遠からずだと思ってます。笑
ニッチ:建築用語編
現代の建築用語で「 ニッチ 」は、壁面の一部にもうけられたくぼみです。← くぼみという点では西洋建築の壁龕 ( へきがん ) と同じですが、
今はこのようなくぼみをニッチと言います。
↓↓↓

こういうのよく見ますよね。
壁の一部にくぼみを作ってアート作品や花をおいたりする空間です。オシャレですね♪
ニッチ:生物学編
生物学におけるニッチは、「 生態的地位 ( せいたいてきちい ) 」という意味なんですけど、ちょっと難しい。。
ウィキペディアにはこう書いています。
【 生態的地位 】
1つの種が利用する、あるまとまった範囲の環境要因のこと
引用元:ニッチ-Wikipedia
もっとわからないですね。( ̄ー ̄)
ということで、色々しらべて要約しました。
【 生物学におけるニッチ ( 生態的地位 ) 】
- 生物は自分たちが生きていくために適した環境を求める:棲む場所、エサの種類、活動時間帯など。
- その環境で生きるために生物が確立している地位 ( 棲む場所、エサの種類、活動時間帯 ) が「 ニッチ 」とよばれる。
- 生物はそれぞれのニッチ ( 地位 )をもって生きている。
例:タカとフクロウ
例えばタカとフクロウはおなじ猛禽類ですが、ちがう種のトリですよね。
でもエサ ( 小動物など ) がおなじなので、一見おなじニッチ( 地位 ) をもっているようにみえますが、
この2種は活動時間帯がちがいます。
理由は、
ちがう種の生物がおなじニッチ ( 地位 )をもつと、かならず競争がおきて弱い方が絶滅する
からです。
ちがう種がおなじニッチだと、どちらかが絶滅するまでたたかう運命ということ。。Σ(゚д゚lll)
つまり、タカとフクロウは活動時間帯をわけ、ちがうニッチ ( 地位 ) をもつことで共存できているんです。
タカは昼行性というニッチ( 地位 )、
フクロウは 夜行性というニッチ ( 地位 )ですね。


こんな感じで、ほかの種と差別化をはかった結果、それぞれの生物がもっている地位がニッチ ( 生態的地位 )とよばれます。

ニッチ:一般編
一般用語としてのニッチは人やモノに対して「 マニアック 」「 風変わり 」「 変わった 」みたいな意味でつわれます。
- ニッチなひと → 変わった、風変わりなひと
- ニッチな趣味 → マニアック、珍しい趣味
- ニッチな商品 → 欲しがる人があまりいないような商品

ちなみに筆者はむかし、無料配布されていた映画や舞台のチラシをせっせと集めて綺麗にファイリングしてました。
10年間であつめたチラシは数百枚。千枚いってるかも。(・∀・)
これはニッチな趣味ですかね?
ニッチ:ビジネス編
ビジネスの世界でニッチは「 隙間 」という意味でつかわれています。
具体的には、
- 大企業が進出していない小さな市場や分野
- ニーズはあるのにだれも手を付けていない分野
- 万人受けしないけど少数に確実に需要がある分野
- ライバルがターゲットにしていない分野
- まだビジネスの対象になっていない分野
たしかに、「隙間」ですね。
ニッチ市場とか、ニッチ産業といいます。
こういうニッチな市場をねらって事業展開することが「 ニッチ戦略 」です。

まとめ:ニッチとは?
ニッチとは
- 語源:巣を意味するラテン語の「 nidus ( ニードゥス ) 」。フランス語に転じて「niche」となり、西洋建築で銅像をおくための壁面のくぼみを意味する。壁龕 ( へきがん ) ともいう。
- 建築:アート作品や花を飾るためにつくられた壁面のくぼみ。
- 生物:生態的地位。各生物がもっている生態系内での地位。
- 一般:人やモノに対して「 マニアック 」「 風変わり 」「 変わった 」。
- ビジネス:「 隙間 」。大企業が参入していない小さな市場や分野。
ニッチを知りたかった方の参考になれば幸いです!
